筆者は現在キヤノン純正システムによって最大7灯まで多灯ライティングが可能ですが、こちらでは一番基本的な1灯・2灯ライティングの基本をお伝えします。
2016年9月にライトスタンド2本と反射型アンブレラ1本を購入し、本格的に遠隔多灯ライティングを開始しました。コスプレ撮影開始から2ヶ月経過した頃です。すぐに同じ反射型アンブレラ追加して2本になりました。
このライトスタンドは現在も問題なく使用しています。多少古くなったので、川や海、雨の中で酷使したりもしてます。
ライトスタンドの選び方は下記を参照くださいね

この写真は奈良県宇陀郡曽爾村でのロケ撮影ですが、ストロボは1灯です。アンブレラなどのディフューザーは使っていません。1灯でも遠隔ライティングで撮影は可能です。最近はより光量の大きいAD600というモノブロックストロボを持ち出してロケ撮影を行ったりもしています。
反射型アンブレラは言葉の通り光を反射させる傘です。直接被写体に当てるよりもディフューズ(拡散)された光になり、広範囲に綺麗な光が廻ります。
※注意 その傘、近すぎませんか?
シェアスタジオなどで他のカメラマンさんがアンブレラで撮影している姿をよく見かけますが、ストロボとアンブレラの距離が近いとキチンとディフューズされずに所謂「硬い光」のままになってしまいます。
【アンブレラと光の拡散】
— 忍 (@Shinobu0726) July 20, 2019
アンブレラでの光の拡散ですが、たまに1枚目のようなセッティングしてる人が居ますが、2枚目のように距離を離す方が光は綺麗に廻ります。
3枚目4枚目はそれに対応した光ですが、距離の近い3枚目は中心部分が光が強いですが、距離の遠い4枚目は全体的に光が当たっています pic.twitter.com/q0mbw7BFfZ
アンブレラは極力ストロボから離して使うとより効率よくディフューズされるのでオススメです。
アンブレラ設置の基本は被写体から水平方向斜め45度、顔を基準に上45度が基本になります。
ミックス光の基本です。カメラの設定、ストロボ光量を変えると割と大人数でも撮影が可能になります。
上記は2016年11月撮影です。左右からアンブレラ2灯でディフューズしています。
まずは遠隔多灯ライティング2灯で練習し、3灯4灯と増やしていくとスモーク撮影や水撮影などにも応用が可能です。

アンブレラには反射型の他にルーセント(透過型)アンブレラというものがあります。反射型アンブレラが被写体に対し逆に向けるのに対し、ルーセントアンブレラは被写体に向けて設置します。
【ルーセントアンブレラのメリットと注意点】
— 忍 (@Shinobu0726) July 23, 2019
ルーセントアンブレラ(透過型アンブレラ)のメリットは反射型とは違い被写体に近づけることが出来ます。発光面が近い程面の面積が大きくなり影の薄い光となります。
ただし写真のように漏れた光が発生するので写真に写りこまないように注意が必要です pic.twitter.com/pDg0XbGzUu
ルーセントアンブレラは曇天の際野外ロケで使うことが多いですね。1灯のみでライティングするときは割と便利です。
ストロボ2灯、ライトスタンド2本、アンブレラ2本あれば基本的な遠隔多灯ライティングが可能になりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね~