ライティング技法

アンブレラによる2灯ライティングの基本

筆者は現在キヤノン純正システムによって最大7灯まで多灯ライティングが可能ですが、こちらでは一番基本的な1灯・2灯ライティングの基本をお伝えします。

2016年9月にライトスタンド2本と反射型アンブレラ1本を購入し、本格的に遠隔多灯ライティングを開始しました。コスプレ撮影開始から2ヶ月経過した頃です。すぐに同じ反射型アンブレラ追加して2本になりました。

このライトスタンドは現在も問題なく使用しています。多少古くなったので、川や海、雨の中で酷使したりもしてます。

ライトスタンドの選び方は下記を参照くださいね

ライトスタンドは丈夫なものを 多灯ライティングを行うにあたって、ライトスタンドは必要不可欠です。通常の三脚でも代用は可能ですが、スタジオなどではライトスタンドの方が...

この写真は奈良県宇陀郡曽爾村でのロケ撮影ですが、ストロボは1灯です。アンブレラなどのディフューザーは使っていません。1灯でも遠隔ライティングで撮影は可能です。最近はより光量の大きいAD600というモノブロックストロボを持ち出してロケ撮影を行ったりもしています。

反射型アンブレラは言葉の通り光を反射させる傘です。直接被写体に当てるよりもディフューズ(拡散)された光になり、広範囲に綺麗な光が廻ります

※注意 その傘、近すぎませんか?

シェアスタジオなどで他のカメラマンさんがアンブレラで撮影している姿をよく見かけますが、ストロボとアンブレラの距離が近いとキチンとディフューズされずに所謂「硬い光」のままになってしまいます。

アンブレラは極力ストロボから離して使うとより効率よくディフューズされるのでオススメです。

アンブレラ設置の基本は被写体から45度

アンブレラ設置の基本は被写体から水平方向斜め45度、顔を基準に上45度が基本になります。

ミックス光の基本です。カメラの設定、ストロボ光量を変えると割と大人数でも撮影が可能になります。

上記は2016年11月撮影です。左右からアンブレラ2灯でディフューズしています。

まずは遠隔多灯ライティング2灯で練習し、3灯4灯と増やしていくとスモーク撮影水撮影などにも応用が可能です。

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アンブレラには反射型の他にルーセント(透過型)アンブレラというものがあります。反射型アンブレラが被写体に対し逆に向けるのに対し、ルーセントアンブレラは被写体に向けて設置します。

ルーセントアンブレラは曇天の際野外ロケで使うことが多いですね。1灯のみでライティングするときは割と便利です。

ストロボ2灯、ライトスタンド2本、アンブレラ2本あれば基本的な遠隔多灯ライティングが可能になりますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね~